栗は美味しいけれど、皮をむくのが大変だから・・・・。
そんな理由で最近栗を食べていなかったみなさんに朗報です!
このぽろたん、鬼皮に切込みを入れてレンジでチンするだけ
で、渋皮ごと「ポロッ」と剥けてしまうんです!皮むきの手
間は全くかかりません。指先を怪我する必要もありません。
今まであきらめていた「栗ご飯」や「栗きんとん」など旬の
味覚をお気軽に楽しめます!是非、ご堪能くださいっ!
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●ぽろたんが生まれる前の日本栗の歴史
戦後間もない1947年から果樹研究所にて栗の品種改良が始まりました。
当初の目的としては、収量が多く品質が優れている品種を作ることとでしたが、
1950年代中盤よりクリの生産を脅かすクリタマバチという害虫の被害が拡大していき、
栗産地が壊滅的な被害を受けるようになりました。
この虫の被害に遭うと、
栗の枝は伸びることができずに虫こぶになり、収量や樹勢が低下し
枯死することもありました。
そこで「クリタマバチ抵抗性」が第1の目的となりました。
丹念な調査の結果、クリタマバチに抵抗性を示す品種があることが判明し、
これらを育種素材にして1959年以降、「丹沢」「筑波」「石鎚」「国見」といった
抵抗性品種が育成されました。
一方、1970年代半ば以降、クリタマバチの天敵であるチュウゴクオナガコバチが
中国から日本に持ちまれ、日本に定着することで1990年頃には
クリタマバチの実害はほとんどなくなりました。
クリタマバチの問題が解決したことから、
1990年代前半から食味や渋皮剥皮性を再重要視した品種改良を目的とすることができ、
ここから、ぽろたんの誕生へとつながっていくのです。
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●ぽろたんの血筋
2006年に農研機構果樹研究所において生まれた品種で、
親は「550-40」{(森早生×改良豊多摩)×国見}と
早生栗の主力品種である「丹沢」という品種です。
ぽろっと剥ける「丹沢」、
そこから”ぽろたん”と名付けられました。
「550-40」も「丹沢」も渋皮剥皮が優れているわけでは
ありません。
渋皮剥皮が良くない親同士の交配でも、
なぜ渋皮剥皮がすぐれたぽろたんが生まれたのか。
通常の遺伝様式の中で生じるのか、
あるいは何らかの突然変異が関与しているのか。
それは未だ解明されておりません。
まさに、不思議栗ですね。
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